FIMの採点法を理解する。〜各項目に対する評価〜
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管理人のYudai@yudai6363)です。

 

 

今回は、ADLの代表的な評価法である


解説していきます。

FIMとは

FIMとは、機能的自立度評価表(Functional Independence Measure)の略であり、1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法です。

 

FIMの対象年齢は7歳以上であり、どの疾患にも適応可能となっています。

 

実際に「している」状況を記録する事で介助量を測定できます。

 

FIMは、ADL評価法の中でも、最も信頼性と妥当性があると言われ、医療・介護の分野などで幅広く活用されています。

 

具体的には、食事や移動などの運動ADL13項目と認知ADL5項目の合計18項目から構成されており、採点基準として、運動項目91/91点 ・認知項目35/35点 総合得点126/126点となっています。

 

 

 

運動FIM

▶︎運動項目


運動項目は13項目から成り立っています。

 

運動項目

1.食事動作

2.整容動作

3.清拭

4.更衣(上半身)

5.更衣(下半身)

6.トイレ動作

7.排尿管理

8.排便管理

9.ベッド・椅子・車椅子の移乗

10.トイレ移乗

11.浴槽移乗

12.歩行・車椅子での移動

13.階段

であり、各項目7点満点で評価します。

 

 

▶︎▶︎運動項目採点基準

 

 

 

 

認知FIM

▶︎認知項目

 

認知項目は5項目から成り立っています。

認知項目

1.理解

2.表出

3.社会的交流

4.問題解決

5.記憶

であり、これも各項目7点満点で評価します。

 

 

▶︎▶︎認知項目採点基準

 

 

 

 

FIMの評価方法

▶︎食事

◇定義

食事が適切に用意された状態で、適切な食器を使用し、食物を口に運ぶ動作から咀嚼し嚥下するまでが含まれる。

 

 

 

▶︎整容

◇定義

整容では、口腔ケア・整髪・手洗い・洗顔・髭剃り、または化粧を評価する。

 

 

 

 

▶︎清拭

◇定義

浴槽、シャワーのいずれで、身体を洗う・拭く動作を評価する。

 

 

 

▶︎更衣(上衣)

◇定義

腰より上・下の更衣及び、装着している場合には、義肢・装具の着脱も含む。

 

 

 

▶︎更衣(下衣)

 

 

※注意事項およびポイント

・1日中更衣をしない人1点。

・着脱で介助量が異なる場合は、平均点を採用する。

・入浴前後の着脱は特殊な状況なので含まないが、採点機会がない場合、入浴の更衣で採点しても良い。

 

 

▶︎トイレ動作

◇定義

トイレの使用前後に衣服を整える動作が採点される。

服を下げる・お尻を拭く・服を上げるの3動作で評価をする。

 

 

※注意事項およびポイント

・3つの動作全てに介助が必要な場合:0/3=0%となり1点

・1つのみ可能な場合:1/3=33%という事で2点

・2つのみ可能な場合:2/3=66%という事で3点

・3つとも可能な場合:身体を支える介助が必要な場合は4点

 

 

▶︎排尿管理

◇定義

排尿の完全なコントロールおよび排尿コントロールに必要な器具や薬剤の使用が含まれる。

失敗と排尿動作介助の両面から採点し低い方法を採用する。

 

 

 

▶︎排便管理

◇定義

排便の完全なコントロールおよび排便コントロールに必要な器具や薬剤の使用が含まれる。

失敗と排便動作介助の両面から採点し低い方法を採用する。

 

 

 

▶︎移乗(ベッド・車椅子・椅子)

◇定義

ベッド・椅子・車椅子間の乗り移り全ての段階を評価
する。

歩行している場合は立ち上がり動作も含む。

 

 

 

▶︎トイレ移乗

◇定義

便器に移る事、および離れる事を評価する。

 

 

 

▶︎浴槽移乗

◇定義

浴槽のそばにいる状態から浴槽を跨ぎ、浴槽内に入るまでを評価する。

 

 

※注意事項およびポイント

・清拭の場合は1点。

・シャワー浴のみの場合、洗体椅子への移乗を評価する。

・浴槽のそばまでの移動は評価に含まれない。

 

 

▶︎歩行・車椅子

◇定義

歩行、平地での車椅子の使用を評価する。

歩行での退院を予測するのであれば、入院時評価も歩行で評価する。

 

歩行

 

 

車椅子

 

※注意事項およびポイント

・退院時の主な移動手段を想定し入院時に採点しておく。

・退院時の移動手段が不明瞭な場合は、様々な移動手段で評価しておく。

 

 

▶︎階段

◇定義

屋外の12段〜14段の階段の昇降を評価
する。

 

 

※注意事項

・昇り、降りで得点差がある場合低い方をとる。

・リハビリ場面で行うが生活では行えない場合は1点。

 

 

 

▶︎理解・表出

◇定義

理解:相手の指示や会話が解るかどうか、その意味を正しく捉えている能力を評価する。

表出:項目では、欲求や考えが言葉で表せるかどうかを評価する。

 

 

※注意事項およびポイント


複雑な問題とは…

・集団会話

・ニュース、ドラマ等のTVや新聞の話題

・冗談

・金銭管理

・宗教問題

 

基本的欲求とは…

・空腹/満腹/喉の渇き/尿意・便意/トイレの訴え

・睡眠に関する事

 

促しとは…

・何かを分からせようとする話し手の努力の事を言う。

 例:繰り返す。ゆっくり言う。ポイントを強調する。ジャスチャーを交えるなど。 

 

 

▶︎社会的交流

◇定義

相手に迷惑や不快を与えているかどうかである。

リハビリ訓練中や社会生活の場で対象者と折り合い、集団に参加していく能力が含まれる。

 

 

※注意事項およびポイント

迷惑や不快感を与える行為の例

・リハビリの拒否

・暴力を振るう

・集団に参加できない

・感情のコントロールが出来ない

・大声をあげたり、不快な言葉を言う

・他人の物をとる

・過度にひきこもる

・周囲の迷惑に気付かず話しかけたりする。

 

 

▶︎問題解決

◇定義

日常生活上の問題解決に関連した能力が含まれる。

金銭面・社会的・個人的な出来事に関連して、合理かつ安全にタイミングよく決断する。

問題を解決する為に行動を開始し、継続し、自分で修正していく能力である。

 

 

※注意事項およびポイント

・複雑な問題例
金銭管理、内服の自己管理、退院後の福祉制度の利用や家屋回収等の計画への参加、対人トラブルの解決など

 

・簡単な問題例
こぼしたミルクの処理を頼む、一人で移乗すると転倒する事を自覚しておりスタッフコールを押せる、

歯ブラシの使い方が分かる、必要時にトイレの介助を頼める、ゆっくり食べないと誤嚥する事がわかる、など

 

 

▶︎記憶

◇定義


日常生活を行う上で必要になる内容を覚えているかを評価
する。

普段われわれが手帳にメモをする様な特殊な内容もこの項目の範囲内である。

FIMの記載は言語的・視覚的情報を記憶し再現する能力といえる。

この記憶障害の中には課題の遂行障害だけでなく、学習障害も含んでいる。

 

 

※注意事項およびポイント

失語症等により、こちらの質問や依頼が難しい場合は、続けて3つのジェスチャーを真似してもらう事で「他人の依頼を実行する」に替える事ができる。それも困難な場合は、残りの2項目(よく出会う人・日課)で評価する。

 

 

 

FIMの評価マニュアル

FIMの理解は出来たでしょうか?

 

イラストで使用した「各項目の採点基準」を貼っておくので、よければ参考にしてみて下さい。

 

 

↓PowerPointにてみれます

 

 

 

もっと、各項目の具体的な例であったり、詳しく知りたいといった方はこちらの書籍も参考にしてみて下さい。

 

 

 

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