【関節の構造と動き】〜下肢編〜
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今回は、

下肢の関節の構造と動き」

についてまとめました。

前回の記事では

【関節の構造と動き】〜上肢編〜

についてまとめました。

こちらも、一緒の参考にしてみて下さい。

 

 

股関節


1)特徴


股関節は、多軸性の球関節です。

股関節は、安定性に優れ、可動範囲の大きい関節です。

体幹と下肢を連結し、体重を支持し、歩行などの移動に関与する為、強固にできています。

 

2)関節構造


股関節は、寛骨の関節窩である寛骨臼と、関節頭である大腿骨頭から構成されます。

関節窩は、骨頭の2/3を入れ、さらに関節周囲の関節唇と寛骨臼横靭帯で補っています。

関節包が強靭で、大腿骨頭靭帯、輪帯、腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯によって補強されます。

大腿骨頭は、120〜130°の頸体角と10〜30°の前捻角があります。

3)

股関節の運動は

・屈曲−伸展

・内転−外転

・内旋−外旋

・分回し運動

となります。

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膝関節


1)特徴

膝関節は、大腿骨遠位部、脛骨近位部、膝蓋骨から構成される複関節です。

人体中最も大きい関節で、体重を支持、屈曲−伸展と僅かな回旋運動を可能とします。

 

2)関節構造

膝関節は、脛骨大腿関節、膝蓋大腿関節、脛腓関節の3つの関節で構成されている関節です。


a.脛骨大腿関節

脛骨大腿関節は、大腿骨下端にある内側顆、外側顆の両顆と脛骨上端の上関節面により構成されている蝶番関節です。

関節包は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨を1つに包みます。

膝蓋靭帯、内側・外側側副靭帯、前・後十字靭帯が連結を補強します。

また、脛骨の上関節面の両側に内側・外側半月板が存在します。

 

b.膝蓋大腿関節

膝蓋大腿関節は、膝蓋骨の内外側関節面と大腿骨遠位の内外顆膝蓋面により構成される鞍関節です。

関節包は、脛骨大腿関節と共有します。

膝蓋靭帯と内側・外側膝蓋支帯が膝蓋骨と脛骨を固定し、半月膝蓋靭帯が膝蓋骨と半月板を結び固定します。

 

c.脛腓関節

脛骨と腓骨は、上端で滑膜関節である脛腓関節。下端で靭帯結合である脛腓結合により連結されます。

脛腓関節は、平面関節であり、前・後腓骨頭靭帯、外側側副靭帯により固定されます。

 

3)運動

膝関節の運動は

・屈曲−伸展

・回旋運動

となります。

また、屈曲−伸展運動は、大腿骨の脛骨上の転がり運動とすべり運動の複合運動です。
伸展位から屈曲運動の初期には、転がり運動だけであり、徐々にすべり運動が加わり、終期にはすべり運動だけとなります。


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足関節と足部の関節


1)特徴

足関節と足部は、7個の足根骨、5個の中足骨、14個の趾骨の計26個の骨から構成します。

起立や歩行時の基底面となり、体重を支持し、衝撃時には力を分散させます。その為、靭帯が発達し運動が制限されます。また、アーチを形成し、滑らかな歩行を保障する安定した構造を形成します。

 

2)関節構造

足関節は、距腿関節と距骨下関節で構成されています。

足部の関節は、横足根関節、足根中足関節で構成されています。

 

a.距腿関節

距腿関節は、脛骨の下関節面と内果および腓骨外果と距骨滑車で構成される蝶番関節です。

主に背屈−底屈の運動に関与します。
また、距骨滑車の幅は後方よりも前方が5mm程広い為、底屈位での関節の遊びがあり、僅かに内転−外転の運動が可能となります。

 

b.距骨下関節

距骨下関節は、距骨の下関節面と踵骨の上関節面から構成する関節で、前・中・後距骨下関節の3つの部分で結合されている顆状関節です。

主に外返し(背屈−外転−回内)と内返し(底屈−内転−回内)の運動が起こります。

 

c.横足根関節

横足根関節は、内側の距舟関節と外側の踵立法関節から構成されています。また、ショパール関節ともいいます。

運動は、距舟関節が主体となり、底屈−背屈、内転−外転、外返し−内返しの運動が可能となります。

 

d.足根中足関節

足根中足関節は、遠位足根列と第1〜5中足骨との間の関節で、リフランス関節ともいいます。

すべて平面関節ですべりの運動が主体となっています。

運動は、僅かな底屈−背屈、内転−外転、外返し−内返しの運動が可能となります。

 

3)運動

足関節の運動は

・底屈−背屈

・内転−外転

・回内−回外

・外返し(背屈−外転−回内)−内返し(底屈−内転−回内)

となります。


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足趾の関節


1)特徴

足趾の関節は、中足間関節、中足指節関節、指節間関節の3つの関節で成り立っています。

 

2)関節構造


a.中足間関節

中足骨相互の半関節で、足の横アーチが形成される部位です。

背側・底側・骨間中足靭帯により補強されます。

 

b.中足指節関節

中足指節関節は、各中足骨頭と各基底骨底で構成される球関節です。

関節包は緩く、内側・外側側副靭帯、底側靭帯、深横中足靭帯、伸筋の筋膜によって補強されます。

 

c.指節間関節

指節間関節は、基節骨と中節骨との間のPIP関節と、基節骨と末節骨との間のDIP関節に分けられる蝶番関節です。

また、内側・外側側副靭帯、底側靭帯、伸筋の腱膜によって補強されます。

 

3)運動

足趾の運動は

・屈曲−伸展

の運動が主です。

また、中足指節関節の過伸展は、歩行時に足部上を身体が移動していくのに役立ちます。

 

イラスト


今回、記事で使用したイラスト(一部改正)は以下のアプリから引用しています。

ヒューマン・アナトミー・アトラス2019

ヒューマン・アナトミー・アトラス2019
開発元:Visible Body
¥3,000
posted withアプリーチ


本日も最後まで見て頂き有難う御座いました。