脳の機能局在【頭頂葉】について
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今回は

頭頂葉の機能局在

について学んでいきます。

 

 

 

頭頂葉の場所とは

 

頭頂葉の場所は、

中心溝より後ろから頭頂後頭溝の前の部分

を指します。

 

頭頂葉は

①体性感覚野:ブロードマン1.2.3野

②上頭頂小葉:ブロードマン5.7野

③上頭頂小葉(角回:ブロードマン39野・縁上回:ブロードマン40野)

④味覚皮質:ブロードマン43野

【ブロードマンの脳地図】

image:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より

から構成されています。

 

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頭頂葉の役割

 

頭頂葉は、

"体性感覚、視覚、運動、言語、空間認知、注意"

など多くの機能に司ります。

 

つまり、

生活していく上で周囲を取り巻く環境がどんなものか

に関する情報を集め、そして認知する働きにおいて

中心的な役割を担っています。

 

 

 

 

①体性感覚野

 

体性感覚野は、ブロードマンの脳地図1.2.3野を指します。

 

体性感覚野の役割は

・表在感覚

・深部感覚を司る

を事を担っています。

 

 

表在感覚・深部感覚を司る

 

微細な感覚の違いや対象物間の類似の認識など、

より細かい感覚の認識を担っています。

 

体幹四肢の体性感覚は、

視床の後外側腹側核(VPL核)より投射を受け、

 

顔面や舌の感覚は、

後内側腹側核(VPM核)より投射されます。

 

手足などの分布は運動野とほぼ同じです。

したがって、手や足の運動野の後ろに感覚野がある為、

前後で分布されています。

 

【体性感覚野:ホムンクルスの図】


image:ペンフィールドのホムンクルス(体性感覚野)

 

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②上頭頂小葉

 

上頭頂小葉はブロードマンの脳地図5.7野を指します。

 

上頭頂小葉の役割は

1)身体の姿勢と視覚情報の統合

2)体性感覚の0.5〜1.0秒以内の短期記憶に関与

する事を担っています。

 

 

1)身体の姿勢と視覚情報

 

体性感覚情報の統合の場合

皮膚の感覚や関節の動きは、体性感覚野で処理されます。

そこから、上頭頂小葉の5野へ情報が送られます。

 

①上頭頂小葉の5野では、どの様な形状の物体が

身体のどこに触っているかという情報だけで無く、

手足の位置や動き、体幹の位置などの情報が加わる為、

身体の姿勢と接触する物体の関係が総体的にまとめられます。

 

②次にその情報は、上頭頂小葉の7野に送られ、

視覚情報が加わる事で、身体と外部の相互関係が把握し、

 

頭頂小葉へ送られます。

 

 

2)体性感覚の短期記憶に関与

 

体性感覚などの情報は、

"上頭頂小葉に集められ、そこで情報の集約や統合"

が行われます。

 

その情報を短期保存して維持しつつ、情報の内容の判断を行い、

まとめられた情報が下頭頂小葉にて、空間に対処する高度な

認知情報として利用されます。

 

 

上頭頂小葉の損傷

 

上頭頂小葉が損傷されると、

・肢節運動失行

・観念運動失行

・観念失行

・着衣失行

・身体無視

・空間無視

などの以下の症状が生じるとされています。

 

症状の詳細はこちらの記事をCheckしてみて下さい。

 

失行症状について↓クリック

高次脳機能障害〜行為・失行症状〜

 

空間無視・身体失認について↓クリック

半側空間無視の症状・メカニズム・評価・エビデンスに基づいた介入

 

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③下頭頂小葉

 

下頭頂小葉は、

角回縁上回

から構成されています。

 

下頭頂小葉の役割として、

様々な感覚の情報を統合する。

事を担っており、行動の為の認知情報となります。

 

 

様々な感覚情報を統合する

 

下頭頂小葉は、

"様々な感覚情報を統合し、より高度な認知情報を生み出す機能"

を担っています。

 

体性感覚情報を統合する場合

体性感覚野・上頭頂小葉でまとめられた情報は、

下頭頂小葉へ送られ、総合的な認知情報となります。

 

視覚情報を統合する場合

視覚情報は、後頭葉で視覚情報処理のスタートし

そこで処理された情報は、頭頂葉へ送られ、

動きの速さを捉える「①運動視」と

空間の位置関係を認知する「②空間視

という2つの機能の他に、

③動作イメージ」の形成を頭頂葉で行います。

 

下頭頂小葉は、

"①運動視②空間視③動作イメージを統合"

して、総合的で高度な認知情報となり「運動前野」へ送られます。

 

 

 

③-A角回

 

角回は、ブロードマンの脳地図39野を指します。

 

角回の役割は、

読み・書き・計算など一連の行為空間操作の機能

を担っています。

 

 

角回の損傷

 

角回が損傷されると、空間操作が障害される為、

構成失行が生じます。

 

左半球では、

形態の大枠は良いが、細部の脱落があり、

 

右半球では、

細部は比較的良いが、全体的に位置関係が誤る。

 

といった特徴があります。

 

また、計算能力の障害もみられるとされています。

 

左半球では、

繰り上げ・下げ算の間違いや加減算や数字の操作の障害が、

 

右半球では、

左側の見落としや、位取りの誤る。

 

といった特徴があります。

 

また、角回付近の損傷では、

①左右失認(身体内の方向障害)

②手指失認(限局した身体部位の失認)

③失書(失語の一症状)

④失算(数字の操作障害)

という4つの症状をもつ

ゲルストマン症候群

があります。

※同時に4つの症状が出現する頻度は低いとされています。

 

 

 

③-B縁上回

 

縁上回は、ブロードマンの脳地図40野を指します。

 

縁上回の役割は、

感覚・視覚情報による物体の認識や使用

を担っています。

 

縁上回の機能として、

物体の視覚、感覚情報また、物体そのものの

意味情報を司っています。

 

また、物体の典型的な使用法に関する知識を司る

側頭回、中側頭回からの入力を受けており、

意味記憶に基づいた物体の認識を可能

 

としています。

 

 

縁上回の損傷

 

縁上回が損傷されると、物体の認識や使用に障害が生じる為、

観念運動失行

・換語困難

・文章の理解障害

・統文能力の障害

などの障害が生じます。

 

 

 

④味覚皮質野

 

味覚皮質野はブロードマンの脳地図43野を指します。

名前からもみて分かる様に、味覚皮質野の役割は

・味覚に関与する

部位です。

 

味覚情報は、延髄、視床、味覚皮質野を通り、

前頭前野まで到達します。

 

また、同時に視床下部や扁桃体にも情報が送られます。

 

味覚皮質野では、

味の質や強さを判断し、触覚や視覚などを前頭前野で統合し、

食物の認知や好き嫌いなどが判断されます。

 

味覚障害は両側性に損傷されると生じるとされています。

 

 

 

まとめ

 

今回は、頭頂葉の役割についてまとめました。

頭頂葉は、

①体性感覚野

②上頭頂小葉

③下頭頂小葉(角回・縁上回)

④味覚皮質野

から構成されています。

 

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。

 

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画像をクリックすると閲覧可能です。

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