
ブログを運営しています、Yudai(@yudai6363)です。
今回の記事では、
手根骨(豆状骨・三角骨・月状骨・舟状骨)の理解を深めようと思います。
では、早速解説していきます。
スポンサードリンク
目次
豆状骨
※イラストは掌側から
基本情報
近位手根列を構成する手根骨の1つであり、具体的に、豆状骨は三角骨の掌側に位置しており、背側から触れる事は出来ません。
豆状骨に付着する筋は、尺側手根屈筋が停止し、小指外転筋が起始します。
豆状骨の動きとして、直接的には手関節の運動に関与しません。
触診Point
Point1:尺骨茎状突起を確認
被験者の前腕を回外にして、尺骨茎状突起を確認します。
Point2:豆状骨を確認
尺骨茎状突起が確認した後、検者の指を一横指ほど遠位掌側方向へ移動させた所で圧迫すると、豆状骨を触診する事が出来ます。
関連する疾患
豆状骨骨折、豆状三角骨障害などがあります。
三角骨
※イラストは背側から
基本情報
近位手根列を構成する手根骨の1つであり、三角骨は掌側で豆状骨と関節を形成し、橈側では月状骨、遠位では有鈎骨と関節を形成しています。
三角骨の動きとして、関節背屈に伴い背側回転し、掌屈により掌側回転します。また、橈屈では尺側方向へ移動し、尺屈では橈側方向へ移動します。
触診Point
Point1:尺骨茎状突起を確認
被験者の前腕を回内位として、尺骨茎状突起を確認します。
Point2:三角骨を確認
検者の指は、尺骨茎状突起にあてたまま、被験者の手関節を掌屈気味に橈屈を加えると、検者に指を押し上げるように突出してくる三角骨を触診する事が出来ます。
また、手関節を背屈気味に尺屈を加えると、三角骨が関節内に収納されていく様子も確認出来ます。
関連する疾患
三角骨骨折、豆状三角骨障害、三角月状骨間離開、手関節不安定症などがあります。
スポンサードリンク
月状骨
※イラストは背側から
基本情報
近位手根列を構成する手根骨の1つであり、中央に位置します。具体的には、舟状骨と三角骨に挟まれており、遠位では有頭骨に接しています。
月状骨の動きとして、手関節背屈に伴い掌側へ滑り、掌屈に伴い背側へ滑ります。(月状骨は自ら運動を開始する事は無く、舟状骨、三角骨の運動に関連して動く。)
触診Point
Point1:リスター結節を確認
被験者の前腕を回内位、手関節軽度尺屈にてリスター結節を見つけます。リスター結節より中指中手骨底に向かって線を引きます。この線上に月状骨と有頭骨が位置します。
Point2:月状骨を確認
検者は、リスター結節と中指中手骨底を結ぶ線上に指を置き、被験者の手関節を最大に掌屈すると、検者の指腹に向かって突出してくる月状骨を触診する事が可能です。
また、月状骨が突出してくる様子が確認出来たならば、被験者の手関節を徐々に背屈位へと持っていくと、背屈運動と共に月状骨が関節内に滑り込んでいく様子が確認出来ます。
関連する疾患
月状骨周囲脱臼、月状骨背屈変形(DISI変形)などが挙がります。
スポンサードリンク
舟状骨
※イラストは背側から
基本情報
近位手根列の構成する手根骨の1つであり、最も橈側に位置します。また遠位では、大菱形骨と関節を形成し、尺骨では月状骨と関節を形成します。
また、舟状骨はタバコ窩の直下に位置します。
舟状骨に付着する筋として、短母指外転筋が起始します。(手外筋の付着は無い。)
舟状骨の動きとして、手関節背屈に伴い掌側の傾斜が水平化し、掌屈により垂直化します。また、手関節の橈屈に伴い尺側へ移動し、尺屈により橈側へ移動します。
触診Point
Point1:橈骨茎状突起を確認
被験者の前腕を回内位、手関節中間位として、橈骨茎状突起を確認します。確認後、検者は被験者の橈骨茎上突起に対して遠位橈側より指先を当てます。
Point2:舟状骨の触診
検者は橈骨茎状突起に対して指を当てたまま、被験者の手関節を軽度掌屈、尺屈させます。手関節の尺屈に伴い、検者の指を押し上げる様に舟状骨が突出してくる様子が確認出来ます。
また、検者は橈骨茎状突起に対し指を当てたまま、被験者の手関節を橈屈させると、検者の指から逃げる様に舟状骨が関節内に移動していく様子も確認出来ます。
関連する疾患
舟状骨骨折:
舟状骨骨折は手根骨の骨折の中で最も頻度の高い骨折となっています。
手関節不安定症:
舟状骨骨折を伴わない手関節不安定症では、舟状骨に付着する靭帯の弛緩、断裂が問題となります。
手関節拘縮:
舟状骨に付着する靭帯の癒着、断裂が問題となります。
その他に、月状骨背屈変形、舟状月状骨間離開などが挙がります。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。
スポンサードリンク