認知症を理解する。〜認知症の分類を中心に〜
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管理人のYudai@yudai6363です。

 

今回は、認知症の分類について解説していきます。

この記事を読む事により、

・認知症の基礎的知識を理解出来る。

・認知症の分類や症状を理解出来る。

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認知症とは

認知症とは、「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が、慢性的に減退・消失する事で日常生活や社会生活を営めない状態。」とされています。1)

 

高齢者の推移

認知症の最大の危険因子は「加齢」であり、65〜69歳の有病率は1.5%となっています。

年齢増加と共に有病率も増え、85歳では約30%に達するとされています。

今後、高齢者人口の急増に伴い、認知症高齢者も増加し2025年には認知症高齢者は700万人前後とされています。

つまり、「65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症を患っている。」とされます。2)

 

 

認知症の種類

認知症の種類として、

「加齢」が因子となって生じる変性性認知症と、

「脳血管障害」が因子となって生じる脳血管型認知症

があります。

認知症の種類(四大認知症疾患)

・アルツハイマー型認知症

・レビー小体型認知症

・前頭葉側頭葉型認知症

・脳血管型認知症

 

 

 

アルツハイマー型認知症

認知症の中でも、「アルツハイマー型認知症」は、最も多いとされる疾患です。

特徴として、即時記憶はある程度残るとされており、見当識の障害や著明な遅延再生の障害、図形模写の障害が生じるとされています。3)

脳画像所見として、進行すると記憶を担う海馬や側頭葉内側面を中心に萎縮が見られ、認知機能を司る大脳皮質の萎縮により脳溝や脳室が拡大します。

 

 

レビー小体型認知症

「レビー小体型認知症」は、進行性かつ変動性の認知症状であり、短い時間間隔で注意や覚醒レベルが低下します。その他に幻視やパパーキンソニズムなどの症状が生じるとされています。

特徴として、見当識障害、軽度の遅延再生障害、図形模写で検出される著明な視空間認知・構成障害が生じるとされています。4)

画像所見として、アルツハイマー型認知症とほぼ同じですが、海馬の萎縮は軽度であるとされています。

 

 

前頭葉側頭葉型認知症

前頭葉側頭葉型認知症」は、40〜60歳の初老期に生じる認知症状であり、自発性の低下や感情鈍麻、脱抑制、人格変化などの前頭葉症状が生じるとされています。

特徴として、度の見当識障害や、当意即答(刺激に対して適当に反応してしまう)などが生じるとされています。5)

画像所見として、前頭葉や側頭葉の萎縮、SPECTで血流の低下が見られます。

 

 

脳血管型認知症

「脳血管型認知症」は、脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血などの脳血管障害によって生じる認知症状であり、アルツハイマー型認知症の次に多く、認知症の20〜30%を占めるとされています。

特徴として、軽度の見当識障害、注意・遂行機能障害、思考緩慢など、障害部位によって異なります。

画像所見として、出血や梗塞などの脳血管障害が見られます

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認知症の診断基準

認知症の診断基準として近年では、「National Institute of Aging-Alzheimerʼs Association workgroup:以下NIA−AA」による認知症基準「米国精神医学会による精神疾患の診断・統計マニュアル第 5 版:以下DSM−5」による認知症基準が使われます。6)

これらの診断基準は、認知機能の低下があり、その為に社会生活や日常生活に支障をきたし、せん妄や精神機能疾患では説明されない、という事が要点となります。

 

 

NIA-AA

以下の写真がNIA−AAの要約です。


引用画像:認知症・軽度認知障害の 概念,実態,診断への道筋

このうち、2つ以上当てはまる場合に認知症と診断されます。

 

 

SDM-5

以下の写真がSDM−5の要約です。


画像:認知症・軽度認知障害の 概念,実態,診断への道筋

このうち、1つ以上当てはまる場合に認知症と診断されます。

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まとめ

・今後、高齢者人口の急増に伴い、認知症高齢者も増加し2025年には認知症高齢者は700万人前後とされ、「65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症を患っている。」とされる。

 

・認知症の種類として、「加齢」が因子となって生じる変性性認知症と、「脳血管障害」が因子となって生じる脳血管型認知症がある。

 

・認知症の診断基準として近年では、「NIA−AA」による認知症基準や「DSM−5」による認知症基準が使われる。

 

 

 

参考文献

1)厚生労働省:知るところからはじめよう。みんなのメンタルヘルス総合サイト

2)厚生労働省:認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン) ~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~

3〜5)Evidence Based で考える 認知症リハビリテーションP39

6)認知症・軽度認知障害の 概念,実態,診断への道筋

 

 

 

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