認知症を理解する。〜リハビリテーション編〜
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管理人のYudai@yudai6363です。

 

今回の記事では、認知症対象者に用いられる非薬物療法(リハビリテーション)について解説していきます。

認知症者に対するリハビリテーション

認知症疾患に対する代表的な介入法(リハビリテーション)には、

・認知活性化療法(CST)

・認知リハビリテーション(CR)

・認知トレーニング(CT)

などがあります。

 

特にこれらの介入には、軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症者において効果が示されています。

 

 

 

認知活性化療法(CST)

概要

認知症者が楽しめる様々な活動を通して、複数の認知機能を刺激し、認知機能や社会機能の全般的な改善を目的としています。

 

また個人よりも集団で行う社会的相互作用に重点をおいて介入します。

 

介入内容

山中らが開発した「認知活性化療法日本版(CST-J)」があります。

 

また、このプログラムは全部で14回のセッションがあり、1セッション約60分でウォーミングアップ→メインアクティビティ→クールダウンから構成されています。

 

この中で、メインアクティビティがCSTの中心となる部分で、①感覚刺激課題、②回想的課題、③人や人物の同定課題、④日常的な話題の課題の4つのカテゴリに大別されます。


image:・山中克夫.認知症高齢者に対する認知活性化療法.2017

 

↓詳しくは、こちらの文献をチェック↓

認知活性化療法日本版(CST-J)の開発とその特徴

 

効果

アルツハイマー型認知症を対象にCSTを実施した群は、統制群に比べ認知機能やQOLにおいて改善効果があると報告されています。

 

 

 

認知リハビリテーション(CR)

概要

集団よりも個人に焦点を当てた介入法です。

 

認知症者一人一人の個別に設定された目標に向けて、必要であれば認知症者の家族に対しても介入を行っていきます。

 

その他にも、ADLの向上を目的として、障害された認知領域でも残存機能を活かしたり、代償方法を用いて介入を行っていきます。

介入内容

介入内容として、認知症者にとって意味のある目標となるように介入内容を設定します。

 

主に目標とする動作を獲得する為に、注意の持続性課題や動作を反復的に練習したりします。

 

効果

アルツハイマー型認知症を対象にCRを実施した群は、プラセボ介入群・コントロール群と比較し、COPMの達成度と満足度において有意に改善を示したとの報告があります。

 

 

 

認知トレーニング(CT)

概要

注意や記憶などの認知機能の特定の領域に特化した課題を机上やPCなどを用いて介入を行います。

 

課題の設定では、認知症者の個々の機能レベルに応じて設定し、集団や個人での介入が可能となります。

 

介入内容

認知トレーニングの種類は多数あり、作業記憶トレーニングや処理速度トレーニング、記憶トレーニング、音読・計算トレーニング、ゲームを用いた脳トレーニングなどがあります。

 

例えば、音読・計算トレーニングでは、小説や馴染みのある童謡などの一節の日本語を音読する課題や、桁数の少ない足し算や引き算などの計算課題を実施する方法です。

 

これらの課題を認知症者の個々の機能レベルによって難易度を調整していきます。

image:川島隆太郎:脳を鍛える大人のドリル.KUMON出版

 

効果

健康な高齢者を対象に音読・計算トレーニングを実施した群は、普段通り生活する群と比較し、エピソード記憶や遂行機能において有意に改善を示したとの報告があります。

 

 

 

まとめ

認知症疾患に対する介入法は今回紹介した以外にも多数あります。

 

その中で認知症者の認知機能の状態や性格、生活スタイルから個別性に沿った介入法を選択する事が重要です。

 

 

 

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参考文献

・田平隆行:Evidence Based で考える 認知症リハビリテーション.医学書院

・山中克夫:認知症高齢者に対する認知活性化療法.2017

・山中克夫:認知活性化療法日本版(CST-J)の開発とその特徴.2015

・森山奏:認知症における認知リハビリテーション.2011

・野内類:認知トレーニングによる高齢の認知機能の向上効果の検証.2017