起立・着座動作を理解する。〜概要〜
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管理人のYudai@yudai6363)です。

 

今回は起立・着座動作の概要について解説していきます。

 

起立・着座動作とは?

立・着座するといった動作は、下肢で体重を支持しながら狭い支持基底面のなかで身体重心を大きく上下に移動させる動作であり、姿勢制御の観点ではとても難易度の高い動作です。

 

ADLにおける立ち上がり動作として、

・ベッドから車椅子への移乗

・トイレへの移乗

・風呂の椅子からの立ち上がり

など日常生活の中で様々な場面があります。

 

この事からも、自力で起立・着座ができる事によってADLの範囲は格段に広がります。

 

 

 

起立・着座動作の特徴

起立・着座動作の特徴として、

①支持基底面の変化に関連する身体重心の前後方向の移動

②目的課題である身体重心の上下方向の移動

となっています。

 

 

椅子に座っている際の支持基底面は、殿部と足部に囲まれる広い支持基底面のどこかに身体重心が在れば安定します。

逆に起立動作時には殿部が座面から離れた瞬間から、支持基底面は足部だけになる為、前方に面積が小さくなります。

その為、椅子から立ち上がる際には、座面から殿部を離す前に身体重心は前方へ移動させながら立ち上がらなくてはなりません。

  

一方、椅子に着座する動作では、座面が後方に存在する為、身体重心を後方に移動させながら着座しなくてはなりません。

 

このように起立・着座動作には、身体重心の前後・上下の移動を同時に協調して行う事が求められます。

 

 

 

起立・着座動作の運動パターン

起立動作

起立動作の特徴として、身体重心を足部で作られる支持基底面内に移動させてから、上方に重心を移動させる事です。

 

健常人が用いる運動戦略として、主に2種類に分類されます。

・安定戦略:ゆっくりと立ち上がる際の戦略

・運動量戦略:勢いよく立ち上がる際の戦略

 

 

 

▶︎安定戦略

安定戦略は、股関節を屈曲させて上半身を大きく前方へ傾け、身体重心を足部で作られる支持基底面内に入れてから立ち上がる運動戦略です。

この運動パターンは、主にゆっくりと立ち上がる時に生じます。

 

 

▶︎運動量戦略

運動量戦略は、身体重心を前方へ加速させて立ち上がる運動戦略です。

身体重心が足部で作られる支持基底面内に入る前に殿部が座面から離れます。

その際に、身体重心には前方に加速する勢いがついている為、身体重心が足部の支持基底面内に入っていない状況で殿部を座面から離しても後方へ転倒せずに立ち上がる事が出来ます。

この運動パターンは、主に勢いよく立ち上がる時に生じます。

 

 

 

着座動作

着座動作は、支持基底面が後方へ移動する動作であり、身体重心の下降と後方移動を協調する必要があります。

その為、身体重心が後方に移動しなければ着座する事は出来なくなります。

反対に身体重心が後方へ移動し過ぎると、殿部が座面に接触する前に後方へ倒れる、つまり動作性急となります。

 

 

安定した着座動作では、足部で作られる支持基底面内に身体重心を留めながら、殿部を後方へ移動させ、殿部が接触した後に身体重心を殿部の直上に移動させる事が必要になります。

 

その際に、身体重心の下降は膝関節の屈曲によって行われ、身体重心の前後方向の移動は、体幹の前傾と膝関節の屈曲、足関節の背屈角度の協調によって行われます。

 

 

 

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参考文献

・石井慎一郎:動作分析 臨床応用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践.株式会社メジカルビュー社.2019